ホーム会員の体験談・文章>会員の文章


 逆境こそチャンス  
K・J



 



  Aさんの体験談


 「逆境こそ最大のチャンス」とは、よく耳にする言葉ですが、「世界平和の祈りの道」の実践は、日常の中で起こる不幸や災難を、知らず知らずのうちにチャンスに変えて、大きな未来を開く生き方につなげていく、本当にありがたい道なんだとつくづく感じることがあります。
先日、メンバーのAさんからある体験談を聞かせて頂きました。その方の息子さんは、最近うつ病を患って実家に戻ってこられたそうで、それからというもの、Aさんは息子さんのことが心配で落ち着かない日々を過ごしておられました。息子さんのことが気になって仕方がない反面、この不調和な状況から脱出したい、逃げたいという気持ちで毎日を送っていらしたそうです。
Aさんは、元海先生にその状況を相談されたところ、「どんなことが目の前に起こっても、全て消えてゆく姿にするように。まずは、お母さんであるあなた自身がどしっとすることですね」とのアドバイスを頂かれたそうです。だけど、しばらくは先生が仰った「どしっとする」という意味がわからず、息子さんに翻弄される毎日を送っておられたとのこと。
ところがある日、Aさんが練成会に参加して帰宅してみると、息子さんが、常用しているうつ病の薬も持たずに家を飛び出したまま居なくなっていたそうです。以前息子さんが、「僕なんか、のたれ死んでもいいんだ」と言っていたことが思い出され、生きた心地がしないほど心配だったAさんは、先生のアドバイスを思い出し、すがる気持ちで一心にお祈りをされました。

お祈りの最中も、不安な気持ちは絶えず出てきたそうですが、それを全て消えてゆく姿としているうちに、先生が常日頃お話し下さっている「私たちは大生命の分生命であって、守護霊、守護神によって守られている絶対大丈夫な存在なんだ」ということが、理屈ではなく心の奥底から感じられ、「私が心配している息子もそうなんだ、絶対大丈夫なんだ」と素直に思えた瞬間、急に気持ちが楽になり、いつもだったら心配で寝られないのに、その日はお布団に入ってぐっすり眠ってしまわれたそうです。

結局、息子さんはその日は帰ってこず、次の日の夜中の十二時過ぎに無事に戻ってこられたようで、Kさんは、「その間、自分でもびっくりするくらい落ち着いた気持ちで息子を待っていることができました」と話されていました。

その後も息子さんの状況は変わらないそうですが、「人間はもともと絶対大丈夫な存在だから、神様がよくして下さるに決まっている。ありがとうございます」とAさんは心の底から思えるようになり、目の前の状況とは関係なく、全て良き方向に導かれているという確信があるそうです。
そしてAさんは、「今まで先生のお話を、知識としてただ頭の中に詰め込んでいただけだったことに気がつきました。『どしっとする』と先生が仰ったことは、どの様なことが起ころうとも、世界平和の祈り一念であるということなんですね。本当にありがたい貴重な経験をさせて頂きました」と、明るく話されていました。

Aさんは、周りから見たらとても大変な状況だったと思うのですが、そのことを通して体験された「世界平和の祈り」の確信と自信と、ゆるぎない安心感というものは、何ものにも変えがたい凄いものだなぁと感じずにはいられませんでした。


  祈りの中に入る


私の日常を振り返ってみましても、「祈り一念の道」を歩んでいるからといって、いつもいつも生活が平穏で幸せで、現実面に良いことばかりが起こるかというと、そうはいかないことが多々あります。穏やかな気持ちで過ごせる日もあれば、災難と思われることに見舞われたり、友達のことで悩んだり、子供のことや病気のことを心配したりの繰り返しです。

しかし、どんな状況であれ、そのことから嫌だ嫌だと逃げてるうちは、いつまでも同じところを回っている気がします。そういう時に、思い煩う自分の想いについていくのか、Kさんのように「神様は自分の中にあって、必ず良くして下さるんだ」という確信で祈りの中に入っていくかでは、全く違う方向に向かうのではないかと思い、元海先生にお聞きしました。
すると先生は、「全然違うどころか、天地の差ですよ」とお答え下さり、まったく違うのだという大きさにとてもびっくりしたと同時に、「世界平和の祈り」は、どんな不幸と思われる状況をも天につなげて下さる絶対的な祈りであることを、益々確信しました。

自分にとって好ましくない状態が現れた時こそ、「神様は私の中にいて下さって、ピッタリと一つになっているんだから絶対に大丈夫なんだ、どうぞみ心のままに」と、祈り心の中に入っていくことが、どれほど大事なことか。それが私達の未来を天に向かって大きく前進していく最大のチャンスなんだ、と改めて思いました。またそのことによって、神様とピッタリと一つになっている自己であることを、より深く確信させて頂いているんだと感じています。

そして、逆境や不幸な状況に悩んでおられる方がいらっしゃったら、「世界平和の祈りの道」をお伝えして、共に励まし合いながら進んでいきたいと思うのです。

                                  
                                (後略)


                         (風韻誌2006年 4月号掲載)


戻る