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コスモス会は、五井先生提唱の「世界平和の祈り」を実践しているグループです


世界人類が平和でありますように



  私は以前から、悟りたいという想いが強いのですが、どうしたら本当に悟ることが出来るのでしょうか。  





 回答  

 宗教の世界にまともに取り組まれる人の中には、貴方と同じ考えの人が多いですね。貴方の場合、過去世から道を求めてこられたわけで、前生(ぜんしょう)は尼さんなんです。その時の師から、仏を求めることの大事さを教えられ、一生懸命、学問や修行をしたんですね。ところが、教える側が観念的に仏の道を捉えていた人だったので、真理の道に入っていくことが出来なかったんですね。
 悟りというのは、あらゆる想念波動を解脱して「本心」そのものになりきることを言うんですが、宗教をやる大半の人は、自分と神(仏)とを離した状態で、想いの自分が悟りの世界に至ろうとするんです。その結果、頭脳だけの満足に終わってしまうか、悪くすると、幽界波動、霊界の下層の波動の渦に巻き込まれてしまうわけです。
 そういうことから考えると、五井先生が説かれた「世界平和の祈り」による本心開発の道は、実に易しい、安全確実な行法なんですね。「世界人類が平和でありますように」の祈り心が、実は「本心」であり、神様そのものであるわけです。
 ということで、悟りたいという想いも、悟ったという想いも、それら全ては過去世からの業生(自己と神仏が別であるというところから起こった一切の想い)の消えてゆく姿ということですね。人間は元々、神の分霊(わけみたま)として存在しているのですが、その周りに過去世からの業(カルマ)がくっついているので、実体が分かりにくくなってるんです。そこで、肉体頭脳に起こる想念の全てを消えてゆく姿として、「世界平和の祈り」の大光明の中に入って業の波を浄めていただくわけです。
 宗教的な想い、癖というのは中々しつこいですから何回も同じようなものが出てくると思いますが、その度に「これは消えてゆく姿だ」と思うんです。そう思って祈り心に入れば、消え去るんです。過去世に何回も同じようなことを思ってるから次々出てきますけど、「消えた消えた」と根気よく業を否定して、「本心」神様の大光明だけを認めるんですね。そうしていると、心の中がだんだんスッキリしてきて、「ああ、私は神様のいのちを生きてるんだな」と自然に思えてくるんです。
 「世界平和の祈り」を祈り始めたその瞬間、その人は「本心」を見出したわけですから、後は慌てず焦らず、じっくりと「消えてゆく姿で世界平和の祈り」の実践をしていかれれば、必ず安心した境地に入られることを断言しておきます。


(風韻2006年 10月号掲載)


   元海先生法話

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