若い頃の霊的な体験
今になって考えてみたら、自分は霊的な体質やったんやなと思い出すことがあるんやけど、あれは確か7、8歳頃やったかな。当時は八月上旬になったら、大掃除ゆうのがあって、畳を上げて陽に干すんやけど、お祖母さん(母方の)の部屋の畳を上げたら、新聞紙に混ざって絵を印刷したものが出てきてね。その絵ゆうのは、若いお公家さんを7、8人のお姫様が取り囲んでるもんなんや。それを見た途端、「あ、これ僕や」と思うてね。その不思議な体験ゆうのは何とも言えんもんやったわ。その折の体感は、私の前世の出家前の若い時の姿そのもんやったことが、後でわかったんやけどね。それから、18年ほど経って五井先生にお目に掛かった時の神秘的な体験までは、さながら荒海の中での小船みたいなもんやったなあ。ほんまに、この期間の守護霊様は、大抵のご苦労やなかったと思うわ。
五井先生の所へ行って帰ってきてからは、次々と色んな霊的な体験があってね。この世の仕事をしながらやから、普通やったらバランスを崩すんやけども、五井先生のことしか思うてへんかったから、変にならんかったけどな。人間は肉体やなくて、幽体や霊体もあるゆうことも、仕事に行く途中、よう経験させられたわ。家から岸和田の駅まで歩いてると、自分がどんどん大きくなってね。横を見たら電線があるんや。それで、更に高く広がっていってね。意識が霊体の方に戻ってたんやな。駅の近くまでくると、改札口で定期券を出さんとあかんから、そう思うた瞬間、肉体に意識が戻るんや。
私の親父さんは、五井先生にお会いしてから一年後に他界したんやけど、その頃は、母親と兄妹3人の四人の生活を見ながらの、仕事(専門書店の経営)と霊的な訓練が続いたんやけど、結構面白い時期やったなあ。その時分は、仕事から帰って2、3時間は必ず統一行をしてたように思うわ。
25歳やったと思うんやけど、統一をしてたら、色んな神霊とおぼしき存在が働きかけてきたことがあってね。私は当然、五井先生、五井先生の称名の中で座ってるよって、直感的に、これはニセモノやとわかったんやなあ。それでも向こう様は執拗で、あの手この手と、その中に引っ張り込もうとするんや。「もう、これはあかん」と思うた時に、奥から「エイー」という物凄い気合いが光となって出てきて、その波を浄め去って下さってね。これは勿論、五井先生のお働きなんやけど、時には着物姿で出て来られて、雷どころやない、それはそれは凄い拍手の響きで浄めて下さったこともあったわ。
一番きつかったのは幽界派動圏からの攻撃やったなあ。まあ、絵にある鉄棒を持った鬼なんかは、なんとかわいいもんかと思うけど、幽界の生物の集団ゆうのは、なんとも凄まじいもんでね。そういう時も、五井先生がいつも救って下さるんですわ。その時につくづく思うたのは、五井先生を真剣に呼べば、必ずその場に来て下さるとゆうことやな。ほんまに五井先生という神様は不思議な存在で、いかなる問題も超えられるゆうことを、三十歳までの5年間に、さんざん経験させてもろうたね。
(風韻誌2006年6月号掲載)
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