事業活動について

今日は少し観点を変えて、事業活動について話してみたいと思います。
最近は昔と違いまして、日本を取り巻く経済情勢が非常に厳しい状況にあるんですね。中国、インドを含めたアジアの周辺諸国の経済力が飛躍的に発展したことと、アメリカが自国の経済力をさらに高め上げんとして、日本に圧力を掛けてきてますからね。
そういう状況の中で、経営に携わる人は日々難しい問題に直面していると同時に、先が読みにくいという状況にあるんです。大手の企業なんかは、リストラをしたり、外貨を導入して何とか数字のバランスを取っている―
だけど、中小の企業や零細企業となると、更に厳しい状況に置かれていて、その月をどう乗り越えられるかということに全エネルギーを注いでいることが多いんじゃないかと思うんです。
事業経営ということに関しては、専門の方々が著書や講演などを通して様々な意見を述べていらっしゃるわけですが、私は人間の本来性を深く理解し体覚してゆくことによって、どのような事態も好転させてゆく無限の繁栄への道、成功への道を指し示しているわけです。
波動圏を広げる

大方の人はですね、人間というもの、自己というものを肉体とそれに付随した心の働きと限定して、種々と思い巡らせて現状を打開しようとするんですが、やればやるほど袋小路にはまってしまう人が多いんですね。
人間というのは、その人が意識するしないに拘らず、前生の因縁、即ち限られた波動圏の中で生きているんですよ。これで進んでいくと、よほど前生の因縁がいい人は別にして、無限の発展の道を確実に歩むということは中々難しいんです。確かにコンピューター業界の中には若くして凄い結果を出している人を見掛けますが、そういう人が本格的な実業という方向で行けるのか、虚業ということになってしまうのかは、しばらく様子を見ないと何ともいえませんね。私の話は、お金さえ儲ければいいという小さい生き方ではなく、多くの人々と共に喜びを分かちあっていくという実業家や、それを目指そうとする人のための真理に基づいた不変の道なんです。
自己、私とは何か

そういう生き方の第一歩は、自己を生かし動かしている力こそ真の私である、という正しい自己認識ですね。生かし存在せしめている力を「生命」と言います。この生命は、それ自身が完全円満であり全能全智の働きを持っているんです。大宇宙を動かす巨大なる愛と智慧とパワーが個性化して、使命的光として自己となって生きている、という真理(真実)をまず受け入れることですね。このことをしっかりさせないと、前世の因縁の渦に巻き込まれたままの限定された人生になってしまうんです。
こういう道理を知らない人が多いわけで、世の中に占いが広がり、安易な成功法の本が売れるのも致し方ないと思うのですが、それでは困るのです。これからの時代は、深く高い智慧を我がものとして、実業という世界を通して日本国のために働く、そして、世界人類の平和のために貢献してゆくのが第一なんですね。
人を本当に好きになる

分かりやすく言いますと、事業発展の根本は、人を心の底から好きになるということですね。これは当然なことで、人を嫌いな人が何かを作ったとしても、それは自己満足の物であって、多くの人々と喜びを共有できませんよね。自分だけが得をしようという想いというのは、低い次元(小我)の考えで、これで行くと必ず行き詰まってしまうのは目に見えています。それに対して、多くの人を心から愛するというのはレベルが高い在り方なんです。これは霊的な観点から見れば、守護霊様の心と等しいということになります。守護霊様というのは、その人の魂の親でして、悟った神霊ですね。悟った存在ですから、完全な愛、智慧でもって働いていらっしゃるわけで、実はその人とピタッと一つになって守ってらっしゃるんですよ。この慈愛なる働きは誰にでも為されているんです。
まずは守護霊様への感謝

その人を通して出てくる様々な能力というのは、実は守護霊様からの援助なんです。インスピレーションというのも、ここから流れてくる―ということで、いつも守護霊様に感謝していることが大事なんです。
「守護霊様、ありがとうございます」を心に充満させることですね。先祖に対して拝む気持ちは大抵の人にはあるわけですから、今言ったことは実行できるはずです。
守護霊様の上位にいる守護神様というのは、自己が大生命から来た生命であるとの絶対の真理を体覚させるため、その人を守ると同時に、大いなる光を守護霊様に流しいれておられるんです。事業発展の道は、本当に人を好きになると言いましたが、この心は、本人が気付かなくても守護霊様の波動圏に近付いたわけで、種々なる智慧を受け易くなるわけです。
実業とは

実業の「実」というのは、実在界という意味で、人間の本源の世界である無限の愛、智慧、大調和の氣、豊富の氣が満ち満ちている世界という意味なのです。その完全性を形の世界に現す仕事を「業」と言います。
実業というのは、自我を超えた本心の立場に立って、形を通して多くの人々に喜びを与えていく仕事です。
これからの時代は、人類全体が調和して、お互いが高まりあい、全ての人々が大生命の使命的光(神の子)であることを自覚する段階に入っていきます。これまでの肉体人間観から抜け出し、自己は生命であり、大生命の無限力を自在に顕現することができる神の子観に転換していけば、利益第一という現今の経済社会は変化せざるを得ません。人類社会に役立つ事業というのは、実は各人の内にその趣旨があるのです。
その趣旨をしっかりと掴み、ふくらませることによって、無限の可能性が開けてくるのです。日頃の忙しい仕事の渦から離れて、奥なる実在の力を直視し、実感する練習を少しずつ取り入れれば、無限能力顕現というのは現実のものとなってきます。ほんの短い時間を最も大事なことに使うよう工夫していけば、やがて日常生活全てが、全能者(生命、守護霊、守護神)が自己となって生きておられるという大確信の人生に変貌してきます。
(中略あり)
(風韻誌2006年2月号掲載)
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