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 法友の言葉を宝物にして


 2月23日に、40年来の友人でメンバーのHさんが他界されました。2人で一緒に週一回、元海先生の所へお話を聞きに行ってから、もう20年になるんですが、2、3年前に認知症で入退院されてからは、会にも来られず、連絡も取れなかったんです。
 少し前からガンで入院されたと聞いていたこともあり、2月6日にメンバーの方と一緒にお見舞いに行ったんです。あとで聞いたら、その日の前後はほとんど意識がなかったHさんは、会いに行った時だけ、以前みたいにシャキッとされていたそうです。
 その日、お洒落なHさんのために、少しでも喜んでくれたらと思い、きれいにして行ったら色々と褒めてくれ、話す声もしっかりされていました。でも、どういうわけか、話している間中ずっと泣かれていました。今まであんまり泣いたことのない人があれだけ泣かれるのは、淋しいからなのかなと思っていました。
 それと、いつもだったら障害のある息子さんのことを「親亡きあとは・・・・・・」と心配されるのに、その言葉は一言も出なくて、ただもうずっと、「五井先生はありがたいんよ。『五井先生』と呼んだら、いつもすぐに来てくれはるんよ」と、ほんとに嬉しそうに何度も何度もはっきりした声で言われるんです。それを聞いた私は、ほんとに五井先生一筋の生き方ってすごいなあ、と思わずにはおれませんでした。
 その日が最後の別れとなったのですが、お通夜の時も告別式の時も、Hさんの顔があんなに美しかったのは忘れられません。
 後日、Hさんの涙について、元海先生がこのようにお話し下さいました。
「Hさんの涙は、法悦の涙ですね。Hさんは肉体を離れる少し前から、肉体から霊体の意識に移行しつつあったので、『五井先生』とお呼びすると必ず来て下さるということが、はっきりと感じられたんですね。それで涙が溢れ出て止まらなかったんです。そのことは、一緒にいたご家族やメンバーの人に、「五井先生一筋の道を歩んで下さいよ」という、Hさんの守護霊守護神様のみ心が彼女を通して伝わったということですね。」
 このことをお聞きして、Hさんの「五井先生はありがたいんよ」という言葉を宝物にして、私もお祈りを深めていこうと思っています。


                       (風韻誌2007年5月号)



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