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コスモス会は、五井先生提唱の「世界平和の祈り」を実践しているグループです


世界人類が平和でありますように

 霊妙な波動へ変化しつつある地球世界@   尾崎晃久



 次元上昇に関して

 風韻誌の読者の皆様は、ご存知でない人も多いと思いますが、今年「2012年」は、精神世界に興味のある人達、スピリチュアル関連の書籍等で、以前から盛んに騒がれている年であります。それは、2012年に地球が次元上昇するというもので、アセンションと呼ばれています。
 私自身はあまり興味なかったのですが、時折、人がこの手の話題を話すのが自然に耳に入ってきますので、参考までに、アセンションに関する諸説を紹介している書籍を最近読んでみました。
 地球世界の波動がより高次元に上昇するということは、おそらくヨガやキリスト教関連で昔から言われていたことではないかと思うのですが、最近になって、2012年に次元上昇するという説がちょっとしたブームになっているようです。
 色んな諸説がありまして、一つは、マヤ暦というのがあって、古代マヤ文明の暦が2012年の12月の21日頃で区切りを迎えているので、これは地球人類が滅びることを予言しているという説もあれば、その反対に、スピリチュアル方面の人たちは、2012年12月を区切りに、地球の次元が上昇して新しい時代に入り、人類の意識が向上し、愛と調和の世界が到来する、と解釈している人が多いようです。
 もう一つの説は、同じく2012年に、地球がフォトンベルトという、宇宙空間にある、巨大な光の粒子の帯の中に入って、その影響で人類の遺伝子が変化し、精神が進化するというものです。
 また、チャネリングといって、霊的な存在や宇宙人から送られてくる、様々な情報やメッセージを霊能者が受け取って、やはり地球が精妙な光の次元に移行するので、これまでの人間の生き方を変えていかなければいけない、と言っている人が海外では多いようです。
 その他にも諸説入り乱れているようですが、次元上昇を迎えるにあたって、その変化の波に乗れるよう、自分の心身を浄め、マイナスの感情をなくし、愛と感謝の思いで生きていこう、そのために瞑想法だとか、意識の変革の仕方等を説いている書籍や人が非常に多いようです。 
 私が感じるところでは、それらの説は、信憑性があるとは思えない部分もありますし、2012年という数字に絶対的な根拠があるとは思いません。また、高級神霊からのメッセージをキャッチしていると思っていても、自分の潜在意識から出た言葉や、霊界の途中階層からの波を受けて、ということもあるかと思いますので、巷に氾濫する情報をそのまま全部間に受けるわけにはいかないと思います。
 ただ、その一つひとつの説の真偽は別として、人間は肉体ではなく、永遠に生き続ける魂的な存在である、この肉体世界以外に、眼に見えない霊的な世界がある、これまでの物質偏重の考え方を変えて、精神的なものを重視していかないといけない、と思っている人が、こういった話題に興味を持っているというのはよく理解できます。
 五井先生が仰っておられるように、現在は、肉体人間観から発展してきた物質文明文化が終わり、神様の御心がそのまま現われた霊文化へと移行していく過渡期と言えますから、多くの人が深い真理に目覚める途中過程において、霊的な世界のことに関して、高いものにも低いものにも同時に関心が集まる、という状況が今後とも現れてくるのではないかと思います。

 現在は地球世界が完成する時期

  2012年にどうにかなるかはともかく、現在が、地球世界の波動がこれまでより高次元な波動へ変化しつつある時期である、ということは確かなことです。
 次元上昇という言葉は使っておられなかったと思いますが、五井先生は、何十年も前から「宇宙はたゆみなき進歩にむかって突き進んでおります。地球の波動も、日一日と、高次元のより微妙な波動にうつり変ろうとしているのです。そうした地球に住む人類も、好むと好まざるとによらず、地球の波動の変化につれて、高次元波動、微妙な波動体とならざるを得なくなっているのです」と書いておられました。(日本の心 白光出版)
 ですから、何も2012年になって、突然、地球の次元が上昇するということはなく、五井先生ご在世当時から、瞬々刻々地球の波動が、霊妙に変わりつつあって、今もその途中過程であると捉えたほうが良さそうであります。 
 
五井先生のご本を読んでいると、「今は宇宙の運行が変わる時で、第7劫(こう)と呼ばれる地球世界が完成する時期である」という話が繰り返し出てきます。劫とは、宇宙が大きな変動をきたす時間のこと、地球人類の波動が一段上昇する波動の変化のことを言うそうです。
 仏教で末法の世といいますが、今第6劫が終わり、第7劫が始まろうとしている、第6劫の最後と第7劫の最初の時期が重なっているのです。神様の御心の中では、この第7劫において、人類が完全な姿を現し、世界が平和になることが最初から決まっているわけです。
 宇宙の運行が変わると、地球の波動も自然に変わってゆき、否応なく、人間の波動も変わってゆかざるを得なくなるわけです。言い方を変えると、人類の人間観、宇宙観が全く変化するということです。
 これまでは、人類は、自分は肉体だけの存在だと思って、この物質世界が全てだという考えで、肉体の自我欲望の想いを満足させるために、好き勝手な生き方をしていた、神様から与えられた生命を十分生かしてこなかったわけです。ところが、物質文明文化がここまで発展してきますと、今までのように、肉体の自我想念中心の、汚れた粗い波動のまま生きていたのでは、もう人類が地上に生存すること自体が困難になってくる様相がはっきり現われてくる時代になったのです。
 一昔前であれば、核戦争の危機というのがありましたし、現在、ますます深刻になっている地球環境の問題一つとっても、個人や世界各国が、これまでのように相手のことを考えず、自分のことばかり考えた勝手な生き方や動きをしてきたら、もうこれ以上、地球世界の運命が立ち行かなくなることは、常識的な目で見てもはっきりしていますし、霊的な目で見れば、もっとはっきりしています。
 五井先生は、「これからの時代は、人間が神の子の姿を現し平和が実現するか、滅びるかのどちらかで、その真ん中というのはないんだ。人間が、肉体人間観のまま、今のような精神状態でいて、地球世界の運命が100年も、200年も続くことはない」と仰っておられました。
 地球が滅びることは絶対になく、平和になることは決まっていますから、ここで、神々の方は、何が何でも人類の本心を開かせ、汚れた波動から、本来の神の子の霊妙な波動に切り替えようと、波動調整をしてこられる、これまでの業を一挙に払おうとされるわけです。具体的にいえば、個人や国家、地球世界全体の業が、病気や怪我、貧困や経済の低迷、天変地変のような姿で払い浄められて消えてゆくわけです。
 それができるだけ軽い形で済んだ方がいいのであって、そのためにどうすれば良いのかというと、私達の方から「世界人類が平和でありますように」と祈って、神様の御心の中に飛び込んでしまえば、祈りに働く救世の大光明によって、自分が浄まると同時に、地球世界に光を送る菩薩行をしていることになります。
 世界平和の祈りを祈って、守護霊様、守護神様に感謝していますと、怒りの想い、不安の想い、妬みの想い、自己本位の想いなど、肉体にまつわる感情想念がどんどん浄められ、肉体波動が、霊妙な波動に変わってまいります。
 よく、肉体というのは、一番粗い波動だと言いますが、長年お祈りしている人の肉体は、自我の想いを中心にして生きている人の肉体より、はるかに微妙な波、高次元な波動に変わってしまっている、光り輝いているわけであります。
 お祈りしていても、途中、過去世の業の消えてゆく姿として病気したり、貧乏したりすることもあるかもしれませんが、神様の方ができるだけ小さい形で済むように、上手いこと調整してくださいます。(後半に続く)

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